これから株式投資を始める方へ

私が株式投資を始めたのは２００２年１２月のことですが，株式投資に関心を持ち出したのはその６か月程前からでした。

私はネットに情報を求めたのですが，当時は，日本のバリュー投資家がサイトを次々と作り始める黎明期でしたから， 情報には事欠きませんでした。

そんな中で，「よう」さんの「長期投資のすすめ」と「しん」さんの「マネーマスター」に出会いました。 （もちろん，それ以外にも，有益なサイトは数多くありました。）

無謀な私は，「よう」さん，「しん」さんのお二人にメールで連絡を取ったのです。

お二人は，初心者の私に親切にいろいろとアドバイスをしていただき（といっても，銘柄を教えてもらった訳ではありませんよ）， 迷いを持たずに株式投資を始めることができました。

みなさんも，よい師匠に出会えるように，心がけてみて下さい。職場の先輩や，親兄弟ではなく，信頼のできる師匠に。

ネットの情報も大事なのですが，書籍による情報は，それ以上に大切です。

いきなり難しい本を読んでも理解できないでしょうから，まずは株式投資のルールについて解説した簡単な本から始めて， 専門書を読むようにして下さい。

投資手法にもよるでしょうが，やはり会計の知識は少しはあった方がいいと思います。専門書を読めないですから。

読書をする時の心がけとして，細かいことにこだわり過ぎないこと，いろいろ読んでみること，の２点をアドバイスしておきます。 大ざっぱでいいんです。本質をとらえることに注力して下さい。

これは，「よう」さんに教えていただいたことです。バーチャルとリアルトレードでは心理的な面が全く違って来ます。 株価の変動に動じない心を持つためにも，リアルトレードを始めることをお薦めします。

また，小額であっても，始めるのが早ければ早いほど資産は複利の力で大きくなって行きます。

方針を決めたら，それに従いましょう。

もはや，バリュー投資だけを薦めることはしません。

どんな手法にしろ，いったん決めた方針をころころと変えてしまっては，進歩はありません。

矛盾するようですが，常に自分の考えが正しいかどうか疑ってかかるようにしましょう。特に，自分が成功している時には。

成功している時ほど，自分の間違いに気付きにくいものです。ただのまぐれの可能性を頭に入れておきましょう。

もしかしたら，一番大切なことかもしれません。

そこそこの利益で満足すべきなのです。私の言う，そこそこの利益というのは，年間１５％程度のリターンのことを言うのですが。

年間１５％も利益が上がれば，複利の力で，５年で倍，１０年で４倍，１５年で８倍と増えて行くのですから。